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ミルキング(ドレーン管理編)

デバイス管理

こんにちは、たかしーです

今回はミルキングについてまとめてみました

ミルキングは、術直後からドレーン抜去時まで求められる技術のため、集中治療病棟から一般病棟でも必要になります

そして、ミルキングは知識はもちろんですが技術によって個人差が出てしまうので、まずは正しい知識でやり方を知ることが大切です

  • ミルキングとは
  • 適応と禁忌
  • 手技

ミルキングとは

ミルキングとは、ドレーンに貯留した血液や排液を人為的に排液バッグの方に流す作業のことを言います

搾って排出を促す様子から、「乳搾り」の意味を持つ「Milking」が医療用語として使用されています

なぜミルキングを行うかというと、ドレーン内に血液・排液が貯留してしまうと、陰圧がかかりにくくなり、適切に排液できなくなるからです

適応と禁忌

ミルキングは本来の陰圧ではない外的要因である陰圧を加えるということになるため、ミルキングを施行してもいいドレーン、施行してはいけないドレーンというものがあります

適応

・心嚢/縦隔ドレーン

心臓外科手術では術後侵襲、体外循環、薬剤、輸血の影響により血液凝固能が活発となり、ドレーン内の血液も固まりやすくなります

そのため術直後~出血が落ち着くまでミルキングを施行しドレーンが閉塞しないようにします

推奨されない

・腹腔ドレーン(PTCD/PTBD/PTGBDなど)

カテーテルが細く、皮膚までしかドレーンが留置されていないため、先端位置がずれてしまう可能性があります

ミルキングの手技自体リスクが高いため、施行するとしても基本的には看護師ではなく医師が行います

・胸腔ドレーン

ミルキングを施行することで胸腔内で過度な陰圧がかかり、肺実質の損傷につながる可能性があります

そうすると緊張性気胸を誘発させる可能性もあります

心臓外科術後、心嚢ドレーンはコアグラが形成されやすいですが、胸腔ドレーンは粘性が低いことが多いためドレーン閉塞のリスクは低いと言われています

・ドレーン刺入部に感染の兆候や痛みがある場合

何らかの異常がある場合はドレーンの早期抜去が検討され、完全に抜去し管理するのが難しい場合はドレーンの入れ替えとなります

・細いドレーンチューブをローラーでミルキングする場合

J-VACの説明書でも、基本的にローラー等で過度の圧迫をする場合チューブが裂けたり切れたりしていまうため、ローラーを使用するのは硬く・太いドレーンのみと表記されています

禁忌

・脳室/脳槽/スパイナルドレーン

ミルキングにより先端が脳・組織に吸着され、ドレーンの閉塞や脳・組織の損傷を招く可能性があります

・膵管/胆管ドレーン

膵液や胆汁は強い消化作用を持つため、ミルキングによって腹腔内に漏れ、腹膜炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります

手技

準備するのは、酒精綿(アルコール綿)orミルキングローラー、手袋

利き手が右の場合

①左手でドレーンチューブをしっかりと持ちます

②右手で酒精綿を持ち、左手の下辺りのドレーンを挟みます

③左手は動かさず、ドレーンを挟んだまま右手を排液バック方向へ進めます

④右手を排液バッグ側に引いた後は、左手→右手の順に手を放します

⑤ドレーン内にコアグラがないか、ドレーンがぺしゃんこになっていないか確認し終了

手技で注意することとしては

・右手を排液バックの方へスライド時、絶対に左手を離さない(事故抜去のリスク)

・手技後、ドレーンが正常な形に戻り正しく陰圧がかかっているか確認する

・ミルキングの長さを8cm以内に設定すると、粘膜を損傷する圧とされる26.6Kpa以上を超えないと言われています

ミルキングまとめはいかがだったでしょうか

あとは先輩が施行しているところや、YouTubeなどで動画を見てみるといいかもしれません

この記事が少しで皆様の知識の糧となっていたらうれしいです

                                         

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