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採血は、看護師が患者さんに実施できる数少ない侵襲的な手技ですが、基本的に1年目から行います
今回はそんな採血のコツについてまとめてみました
手順や物品などは病院指定のサイトで基本的に間に合うので、ここではあくまでも`コツ’に触れていきます
僕自身採血は得意な方←、採血した回数は4桁位はいっていると思うので是非参考にしてみてください
※基本的に本投稿は1年目の方向けになっています
- 血管の選択
- 穿刺部位の選択
- 体位の選択
血管の選択
採血において一番重要といっても過言ではないのがこの血管の選択です
正しく血管を選択できれば、採血が難しいと言われている患者さんでも比較的取りやすくなると思います
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まずは、血管を見て選択してみましょう
上の画像の①~④の血管のうち、皆さんならどの血管で採血しますか?
②と③で悩んだ方もいると思いますが、この場合②が一番採血しやすいです
まず、血管を見て選ぶ場合
・弾力がありそうな血管
・太い血管
・青々しくない血管
・まっすぐな血管
この4点を意識してみるといいと思います
この上の条件を満たさない(採血に向かない)血管は、基本的に血管が脆く漏れやすかったり、血管外まで針を進めてしまう可能性が高くなります
この血管を見て選ぶができるようになったら、次は触れて選ぶになります
極論を言ってしまうと、採血は見なくても実施可能です
それはなぜかというと、見て選ぶよりも触れて選ぶの方が遥かに大切だからです
触れて選ぶに必要なのは弾力を探すことになります
これは経験が必要です
しかし、経験を積むまで何度も失敗していいとはならないので、最初の見て選ぶをフル活用して採血します
なのでSTEPとしては、見て選ぶ→触れて選ぶということになります
採血は感覚と経験がとても大切なので、チャンスがあれば積極的に実施していきましょう!
穿刺部位の選択
続いて穿刺部位の選択です
ここでの穿刺部位の選択は、上腕、手背、足に分けて考えていきます
優先順位で考えると以下のようになります
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理由は大きく分けて2つあります
1、痛み
入院理由にもよりますが、多いと毎日のように採血をする場合があります
その場合でも、週に1回しかない場合でも痛みが少ないに越したことはないですよね
実体験でもそうですが、患者さんの反応からも上腕→手背→足で痛みが小さい順になります
痛みが大きいと、穿刺時に患者さんが穿刺部を反射的に動かしてしまい失敗してしまうこともあります
そのため、痛みが小さい部位での穿刺は患者さんの負担、ストレス軽減に大きく影響すると言えます
2、採血の成功率
看護師にとってはいかに採血の成功率を上げるかということが大事ですよね
手背や足のような末梢血管にいくにつれて、血管は細く、脆くなります
さらには痛みの反動で動かしてしまうことが多くなります
そうすれば単純に痛みの小さい順が採血の成功率とも連動しているということがわかります
患者さんによっては、上腕よりも手背の血管が見えやすい方もいます
しかし、見た目に惑わされず、痛みの観点からも可能な限り上腕で採血できる血管を見つけることが看護師の`仕事’だと思います
体位の選択
最後に体位の選択になります
基本的には患者さんに仰臥位になってもらうのがいいです
理由は2つあります
1つ目は、単純にみられているというプレッシャーが少ないからです
座位で行うと、基本的には対面になり、患者さんもちゃんと1回で採血してくれるのか見てしまいます
あまりプレッシャーなく採血するなら仰臥位がおススメです
2つ目は、静脈還流量が多くなるからです
立位に比べ座位、座位に比べて仰臥位というように静脈還流量は多くなります
その分血管の張りが良くなったり、見えやすくなったりします
※入院時の話しなので、外来などでは基本的には座位、ワゴトニー症状などのリスクがある人は仰臥位で行います
採血のコツに関しては以上になります
今回は`コツ’に着目しているため、血管の選択時点滴やシャントの有無などには触れていませんのでご注意ください
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